お不動さん(不動明王)が現世利益を叶える力が強い理由

不動明王

経営者の占い師、瀧上阿珠(たきがみ あじゅ)です。

 

お不動さん(不動明王)は、現世利益を叶えてくれる仏さまとして人気の仏さま。

 

なぜ、お不動さん(不動明王)が現世利益を叶える力が強いのか知っていますか?

 

今日は、お不動さん(不動明王)の秘密の力についてお伝えします。

 

  • お不動さん(不動明王)が現世利益を叶える力が強い理由
  • お力を借りる時の注意点
  • お力を借りる方法

 

お不動さん(不動明王)ってどんな仏さま?

お不動さん(不動明王)は、人間界と仏界を隔てる天界の火生三昧(かしょうざんまい)という炎の世界に住んでいる仏さまです。

 

お釈迦様が菩提樹下で悟りを開くための坐禅をしながら煩悩を焼き尽くしている姿がお不動さん(不動明王)だと言われています。

 

そのため、あらゆる煩悩や執着、因縁といった苦しみを焼き尽くして救ってくださる仏さまなんです。

 

現世利益を叶えて苦しみから救ってくれる力が強い

仏教の教えに「四諦(したい)」というものがあります。

 

これは、仏教が説く4種類の基本的な真理のことです。

 

基本的な真理というのは、次の4種類

 

  • 苦諦(くたい) :この世は苦しむことが多いという真理
  • 集諦(じったい):苦しみには原因があるという真理
  • 滅諦(めったい):苦しみは取り除くことができるという真理
  • 道諦(どうたい) :苦しみを取り除く方法があるという真理

 

 

日々生きていると、様々な悩みや苦しみが襲ってきます。

 

  • 会社の経営は大丈夫だろうか?
  • 家族は健康でいられるだろうか?
  • 得意先とトラブルになった
  • 選挙が控えているけど上手くいくだろうか?

 

大きなものから小さなものまで、沢山の悩みや苦しみがあるはずです。

 

「四諦(したい)」というのは、この世は苦しみに満ちているけど、苦しみには原因があり解決方法があるから心配いらないよ、という教えのことなんです。

 

これが仏教の基本的な真理になりますから、その教えを体現している仏さまたちは「苦しみを取り除く力」があります。

 

現世利益を叶える力の例え

あなたが「売り上げが落ち込んできてしまっている・・・このままだと従業員にボーナスが払えないかもしれないし、会社が倒産するかもしれない・・・どうしよう」という悩みを抱えていたとしましょう。

 

この場合の苦しみは「売り上げが落ち込んでいること」です。

 

つまり、たくさん売り上げがあれば、あなたの苦しみは取り除かれますよね?

 

仏さまの「苦しみを取り除く力」は、「商売繁盛」という現世利益を与えることで、この苦しみから解放してくれるというものなんです。

 

全てを見通す目を持っているので「苦しみの原因」がすぐに分かる

仏さまたちは全てを見通す目を持っています。

 

私たちが考えるよりも遥か先まで見通す目なんです。

 

そのため、自分では苦しみの原因はこれだと思っていても、仏さまの目から見ると根本原因は全く違うところにあると見えることもあります。

 

表面的な原因を取り除いても一時的な解決にしかならず、また似たような苦しみが襲ってくるわけですから、あんまり意味がありませんよね?

 

全てを見通す目を持っている仏さまにお任せすることで、先の先まで見通した最善の解決法を選んでくれます。

 

お不動さんにお願いしたときの注意点

仏さまに一度お任せしたら、アレコレと余計な心配をするのはやめるようにしましょう。

 

仮にあなたが、誰かから重い相談を受けたとします。

 

相談内容が、あなたの知り合いならなんとかできそうだったので、解決できそうな人にお願いしました。

 

お願いしたことを相談をしてきた人に報告に行ったら、勝手に弁護士さんに頼んだと言うではありませんか。

 

「それなら最初からこっちに話をせずに自分でやれば良かったじゃないか・・・頼りないと思ったのか?」となんだか悲しくなりませんか?

 

仏さまも同じです。

 

あなたがアレコレと余計な心配をすることで、「せっかく後ろで動いているのに、信用されていないのかな?」と思われてしまいます。

 

仏さまにも失礼になりますので、一度お任せしたらアレコレと余計な心配をするのはやめましょう。

 

お不動さん(不動明王)は持っている救いの法具

お不動さん(不動明王)は剣と羂索(けんさく)という投げ縄を持ち、炎を背負っています。

 

お不動さん(不動明王)をはじめとする仏さまたちは、法具を活用して私たちを救ってくださるんです。

 

お不動さん(不動明王)の剣

お不動さん(不動明王)が右手で持っているのが「三鈷剣」という剣です。

 

この剣は「魔を退散させると同時に人々の煩悩や因縁を断ち切る」と言われています。

 

お不動さん(不動明王)の剣が持っているご利益

  • 悪縁を断ち切る
  • 苦しみの元凶を断ち切る
  • 害なす霊的な存在を退散させる
  • 執着心を断ち切る

 

お不動さん(不動明王)の羂索(けんさく)

お不動さん(不動明王)が左手で持っているのが「羂索(けんさく)」という投げ輪のようなものです。

 

これは「悪を縛り上げて改心させる」「煩悩から抜け出せない人々を吊り上げて救い出す」ために持っていると言われています。

 

お不動さん(不動明王)の羂索(けんさく)が持っているご利益

  • 八方塞な状況から救い上げる
  • 害なすものを引き離す
  • 悶々と考える事柄から引き離す
  • 良縁を引き寄せる

 

お不動さん(不動明王)の炎

お不動さん(不動明王)が背負っているのが「迦楼羅焔(かるらえん)」という炎です。

 

この炎は「迦楼羅天(かるらてん)」という仏さまの化身であると言われ、「魔を焼き払い、人々の煩悩を焼き尽くす」と言われています。

 

お不動さん(不動明王)の炎が持っているご利益

  • 害なす霊的な存在を退散させる
  • 病気や疫病を退散させる
  • 苦しみの元凶を断ち切る
  • 執着心を断ち切る

 

お不動さん(不動明王)のお力を借りる方法

お不動さん(不動明王)に直接お願い事ができる「護摩供(ごまく)」

真言宗や天台宗といった密教のお寺で行われているのが、「護摩供(ごまく)」というご祈祷です。

 

じつは私たちがお賽銭を入れてお願い事をする所作は、簡易的なお参り。

 

以前、神社の正式な参拝方法はご祈祷を受けることですよとお話させていただきましたが、仏教でも同じことが言えます。

 

お不動さん(不動明王)の「護摩供(ごまく)」は、「護摩木」という木札に「自分の名前」「住所」「年齢」「お願い事」を書いて、お不動さん(不動明王)の宿る炎にくべて燃やすというものです。

 

「護摩供(ごまく)」をすることで、直接どこに住んでいる何という人がこんなお願い事をしているということをお不動さん(不動明王)に伝えることができるんです。

 

普通にお参りをしてお願い事をするよりも強力なのでおすすめですよ。

 

護摩木は1つ500円前後ですので、是非体験してみてくださいね。

 

「護摩供(ごまく)」で邪気を落とす方法

お不動さん(不動明王)が背負っているのが「迦楼羅焔(かるらえん)」という炎。

 

この炎は「迦楼羅天(かるらてん)」という仏さまの化身で「魔を焼き払う」ご利益があるとお話しました。

 

「護摩木」に自分に憑いている邪気を移すことで、「迦楼羅焔(かるらえん)」で焼き払っていただくことが出来ます。

 

「護摩木」に邪気を移す方法

1.「護摩木」に「自分の名前」「住所」「年齢」「お願い事」を書く

2.「護摩木」で肩や頭を撫で、邪気を移すイメージをする

3.「護摩木」に3回ふーふーふーと息を吹きかける

 

あとは、普通に護摩木を受付所に納めましょう。

 

お不動さん(不動明王)と繋がる不動霊場巡礼

「不動霊場」というのは、お不動さん(不動明王)をお祀りしているお寺を巡礼する修行法です。

 

比叡山延暦寺をはじめとする修行場で、沢山のお坊さんたちが不動霊場を巡礼する修行を行っています。

 

お釈迦様や空海、最澄といった名立たる高僧たちも、「修行」という行いを通して仏さまの秘めたる教えを体現してきました。

 

「四国八十八箇所」を巡るお遍路は、空海(弘法大師)の修行場を巡って「虚空菩薩」という仏さまと繋がり、様々な教えや救いを頂くという行為。

 

お坊さんたちが巡礼を通して目指しているのは「悟り(全ての煩悩から解放されること)」ですが、私たちが巡礼を通して得られることというのは「救い」になります。

 

先ほど、「私たちは生きていると、様々な悩みや苦しみに襲われますが、その苦しみを取り除く力を仏さまは持っています」とお話しました。

 

不動霊場の巡礼を通してお不動さん(不動明王)と繋がりを持つことで、普通にお参りするよりも悩みや苦しみを取り除くご利益を強く頂くことができるので、結果的に早くそこから救っていただけるというわけなんです。

 

不動霊場(ふどうれいじょう)のご利益の実例

DVの旦那さんと離婚したいと相談に来られたクライアントさんに不動霊場の巡礼を勧めたことがあります。

 

半信半疑ながらも巡礼を始めたところ、

 

なかなか思い切った行動ができなかったのにあっという間に別居が成立し、不動霊場の巡礼が全て終わるころには離婚が確定していました。

 

それどころか、離婚の話し合いも揉めることがなかったと言いますから、クライアントさんご本人も本当に驚いていらっしゃいました。

 

そんな不思議な話が不動霊場巡礼にはあるんです。

 

不動霊場巡礼では大きく厄が落ちる

これは私が不動霊場を巡礼している時に、とあるお寺の奥様から教えていただいたお話です。

 

不動霊場のほとんどが密教(真言宗、天台宗)のお寺でのすので、護摩供を毎朝行っているところがほとんど。

 

仏様が宿った火から出る煙も聖なるものなので、場が浄化されていてご神気に満ちています。

 

そのお堂の中に入るだけで悪いものが全て落ちてしまうというわけです。

 

占い師が教える不動霊場巡礼のご利益を倍増させる秘訣

ご利益を倍増させるための秘訣はお願い事は最後まで変えないということ。

 

「これだけは絶対!」というお願い1つに絞って、最後までそのお願い事で行くようにしましょう。

 

同じお願いを何度も何度もお願いすることで、「それだけ必死なのか」と仏様も気持ちを汲んでくださり、ご利益を大きくしてくれます。

 

どんなお願い事で巡礼するのかは事前に考えておきましょう。

 

全国の不動霊場リスト

 

北海道三十六不動霊場

東北三十六不動霊場

北関東三十六不動霊場

関東三十六不動霊場

東海三十六不動霊場

北陸三十六不動霊場

近畿三十六不動霊場

四国三十六不動霊場

九州三十六不動霊場

 

必要なもの

  • 数珠
  • お経本
  • お賽銭
  • 御朱印帳(必要であれば)

 

お経本は関東三十六不動霊場会さんがWebサイトにてご提供くださっています。

 

必要な方はそちらをご覧いただくか、仏具店で「般若心経と不動明王真言が載っているお経本が欲しい」と伝えるようにしましょう。

 

巡礼の仕方

服装

普段着で問題ありません。

 

ただし、寺院なので露出の多い服装は避けるようにしてください。

 

山道を歩くところもありますので、革靴やヒールは避け、歩きやすい靴で行くようにしましょう。

 

回り方

基本的に回る順番は決まっていません。自分が好きな順番で参拝していってOKです。

 

不動霊場巡礼の作法

山門前で本堂に向かって合掌礼拝して入る

山門前で一度立ち止まり、本堂に向かって合掌して一礼(合掌礼拝)します。

 

車で回る場合、駐車場からすぐにお寺へ入れるところも多いですが、近くに山門がある場合は必ず門まで回り、合掌礼拝して入るようにしましょう。

 

山間部のお寺は、山のふもとに山門がある場合が多いので、その場合は「ここからがお寺です」という目印があります。

 

その手前で立ち止まり、本堂に向かって合掌礼拝するようにしてください。

 

手水舎で手と口を洗う

  1. 柄杓に水を汲み、左手、右手の順で洗います
  2. 左手の平に柄杓から水を受けて、口をすすぎます
  3. 柄杓を立てて柄を洗います

 

基本的には、1度柄杓に入れた水で①~③の所作を行います。

 

瀧上の豆知識

山間部のお寺さんは手水舎がないところもあります。

その場合に「塗香」を持っておくと便利。

「塗香」は手に塗るだけで、お清めになるというもので、山間を歩いて巡礼していたお坊さんたちが本堂へお参りの際に心身を清めるために使っていたものなんです。

「塗香」は仏具屋さんやお線香や香木を扱っているお店であれば販売しています。

 

お賽銭を入れる

お賽銭箱にお賽銭を入れます。

 

本堂へお参り:お経をあげる

合掌礼拝してお経を始めます。

 

(始める前に合掌礼拝)

1.開経偈

2.懺悔文

3.般若心経

4.不動明王真言

5.回向文

(合掌礼拝して、お願い事、軽く一礼して完了)

 

という順番です。

 

回向文まで終わったら、合掌礼拝してお願い事を言います。

 

お願い事は、必ず「住所」「氏名」を言ってから具体的に伝えるようにしてください。

 

お願い事が終わったら軽く一礼して、本堂のお参りが完了です。

 

納経所へご朱印をもらいに行く

全てのお参りが済んだら、必要があればご朱印をもらいに行きましょう。

 

山門を出たところで本堂に向かって合掌礼拝をする

入ったときと同じように山門を出たところで一度立ち止まり、本堂に向かって合掌して一礼(合掌礼拝)します。

 

お不動さん(不動明王):まとめ

お不動さん(不動明王)が現世利益を叶える力が強い理由

  • 苦しみを見抜く力がある
  • 救いの法具を持っている

 

お力を借りる時の注意点

  • 仏さまに一度お任せしたら、アレコレと余計な心配はしない

 

お力を借りる方法

  • 護摩供(ごまく)をする
  • 不動霊場巡礼をする

-神さま・仏さま