【節分の本当の意味】占い師が教える節分の日のおすすめ開運方法

節分

瀧上 阿珠
たきがみ あじゅ

鑑定歴15年目のタロット占い師、開運研究家。
占いアプリ「神言曼荼羅」「思念降ろし」などの監修を手掛け、リリース初日でランキングの1~4位を独占。国内のみならず海外からも依頼が入り、15年間で延べ3万人以上の鑑定経験を持つ。経営者、医師、弁護士、政治家など多くの顧客を抱え、多数のイベント、メディア取材の実績がある。

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旧暦の2月2日は節分の日。(2024年の節分は2月3日です。)

豆まきをして、恵方巻きを食べる子供の行事のようになっていますね。

実は節分は、平安時代から江戸時代にかけて、1年で開運に最も重要な日だったことをご存知でしょうか?

今日は、節分の本当の意味と節分の日におすすめの開運方法をお伝えします。

節分の本当の意味

節分とは本来、「季節を分ける日」という意味で、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日のことを「節分」と呼んでいました。

ところが、日本では「立春」は1年のはじまりとして特に尊ばれたため、「春の節分」のみを指すようになっていったんです。

立春を1年の始まりである新年と考えれば、節分は大晦日。

そうなんです。節分の本当の意味は、大晦日なんですね。

【年末年始の過ごし方】開運を引き寄せる5つのおすすめと2つのNGの記事でも紹介しましたが大晦日の過ごし方は、開運にとても重要です。

今の大晦日と同じように、節分にもさまざまな開運できる過ごし方がありますので、7種類の開運方法を紹介します。

節分の日の定番:豆まき

節分の開運には豆まきが1番重要なので、意味・開運できるおすすめのやり方をお伝えします。

平安時代の宮中では、大晦日に陰陽師らによって旧年中に人間が溜めてしまった邪(よこしま)な想い(邪気)から生まれる鬼「追儺の鬼(ついなのおに)」を追い祓う行事が行われていました。

豆をまく習慣が定着したのは、室町時代以降。

「追儺の鬼(ついなのおに)」を追い出す行事へと発展し、一般にも広まりました。

なぜ豆をまくのかというと、昔、京都の鞍馬山に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって、大豆を鬼の目に投げつけたところ、鬼を退治できたという言い伝えがありました。

鬼退治ができたのは、「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけることが「魔を滅する(魔滅=まめ)」に通じるからなんですね。

豆をまく理由がわかったところで、開運できる豆まきの方法を解説します。

占い師おすすめ!「開運豆まき」の方法(準備編)

節分3日前までに:豆を炒る

豆まきに使う豆は、必ず炒ったものを使わなければなりません。

生の豆を使うと、そこから芽が出るので厄や災難の芽が育つことに通じ、縁起が悪いとされるからなんです。

「炒る」は「射る」にも通じていて、鬼は五行思想の「金の属性」にあたります。

五行思想とは

五行図

この世は、木・火・土・金・水という5つのエネルギーから構成されているという思想

「金」は「火」で溶けるため、「金の属性」に強い「火」で炒った大豆を使うことで鬼を滅することが出来るというわけです。

スーパーで購入したものは炒られたものなので、炒りなおす必要はありません。ご安心ください。

節分3日前までに:豆まきの前には必ず神棚に供える

炒った豆は豆まきまでの間、神様の力が宿るように神棚に供えておきましょう。

神棚がないご家庭は、氏神様のお賽銭箱の上に置き、神様に「節分の祓い豆としてください」とお願いすればOK!

スーパーで購入したものは、袋のままお供えするようにしましょう。

占い師おすすめ!「開運豆まき」の方法(実践編)

節分当日のポイント!「鬼は外」と「福は内」は分けて行う

「鬼は外」と「福は内」は、同じ儀式と思っている人が多いと思いますが、それぞれ別の儀式です。

  • 「鬼は外」というのは「追儺の鬼(ついなのおに)」を祓う儀式
  • 「福は内」というのは福を呼び込む儀式

まずは、邪をしっかり払った後に、福に入ってきてもらわなければなりません。

「鬼は外、福は内!」と言いそうになりますが、じっと我慢です。

「鬼は外」鬼を祓う儀式

「鬼は外」鬼を祓う儀式についてやり方をお伝えします。

1.家中のすべての窓と玄関、勝手口などを開けます。

2.家の中心から鬼門(北東)の部屋や壁に向かって「鬼は外!」と豆をまきます。

(窓がある場合は窓の外にも数粒の豆をまきましょう)

3.そこから裏鬼門(南西)の方に向かって歩きながら「鬼は外!」と豆をまきます。

4.その後は好きな順番で各部屋、トイレ、お風呂へ豆をまきましょう。

5.最後に玄関に向かって豆をまいて終了です。

鬼は鬼門から入り、裏鬼門から出ていくと言われています。

まずは鬼門から豆をまいて鬼の出入り口を封じることが大切です。

豆は少量でも十分効果があるので、大量にまく必要はありません。

全ての窓を閉めて、玄関だけ開けた状態にします。

その後、「鬼は外」鬼を祓う儀式でまいた豆を鬼門(北東)と裏鬼門(南西)に集めましょう。

豆を置いておくことで鬼門封じになり、鬼を入れずに福だけを呼び込むことができるんです。

「福は内」福を呼び込む儀式

鬼を祓い終わったら福を呼び込みます。

1.全ての窓を閉めて、玄関だけ開けた状態のまま、玄関の外から「福は内」と豆をまきます

2.家の中に入って玄関を閉めます

3.家の中心から北西の方角の部屋や壁に向かって「福は内」とできるだけ沢山豆をまきます

4.③でまいた豆を集めて神棚や仏壇にお供えしましょう

5.④の豆を年の数+1粒食べます

北西へ豆をまくことで方位の良運をいただく意味があるんです。

福を呼び込む儀式でまいた豆を神棚や仏壇にお供えすることで、神様や仏様のご加護も加わりより強い開運効果があります。

瀧上の豆知識


諸説ありますが、厄年の人は豆をぶつけてもらうことで厄落としの効果があります。

昨年あんまりいい年じゃなかったと感じる人も豆をぶつけてもらうと良いでしょう。

その時には、豆をぶつけられる人は裏鬼門(南西)に体を向けて背中に当たるように豆を投げてもらういます。

そうすることで、厄が裏鬼門から出ていきます。

「鬼は外」鬼を祓う儀式でまいた豆の力

「鬼は外」鬼を祓う儀式でまいた豆には「厄除け効果」がありますから、邪気が溜まりやすい場所に置くことで邪気祓いができます。

ティッシュペーパーや半紙などに小分けにして包み、気になる場所に置くようにしましょう。

私のオススメは、玄関やトイレ、寝室です。

豆は邪気払いのお守りにもなりますが、不要な場合は普通に捨てて大丈夫です。

節分のおすすめ開運フード

季節の変わり目には運気の上昇気流が起こりやすくなります。

その反面「邪気」も湧きやすいとされているため注意が必要です。

というのも、風水において「邪気」は「不幸を呼び込むもの」と言われ、せっかくの幸運も不運に転じさせてしまう作用があるんです。

だから、邪気祓いの効果や運を集める効果がある食べ物が節分の開運フード。

節分の5つの開運フードをご紹介します。

鬼を追い払う「イワシ」

鰯柊

鬼はイワシの臭いが大嫌いなので、鬼を追い払う効果があると言われています。

節分の日にはイワシを焼いてニオイを強め、イワシの頭をこれまた鬼の嫌いな柊の枝に刺して戸口にかけていました。

体の中の邪気を祓う「こんにゃく」

昔の人はこんにゃくを「胃のほうき」と呼び、体の中をきれいにしてくれる食べ物だと考えていたそうです。

そのため、昔は大掃除の後にこんにゃくを食べて邪気祓いをしていました。

金を集める「そば」

soba

節分は大晦日にあたるので、「そば」を食べる風習があるところもあります。

昔、金細工の職人が作業場で散った金をそば粉の団子で取って掃除していたことから、そばは「金を集める=金運が上がる」に通じるので、金運アップの効果がある食べ物だと言われています。

一気に運を取り込む「恵方巻」

恵方巻

恵方巻きの起源は江戸時代の大阪にまで遡り、船場の商人が、商売繁盛、無病息災、家内安全を願って太巻き寿司を食べた行事が始まりと言われています。

その年の恵方(干支で決まる最も縁起の良い方角)を向いて、一言も喋らず太巻き寿司を一本丸かじりすることで、運を一気に取り込むことが出来るのが恵方巻です。

  • 恵方とは、その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん/歳神様の別称)のいる方角で、そちらに向かって事を行うと更なるご利益がいただけるという方位のことです。
  • 太巻きを一本丸かじりをするのは「縁を切らない」という意味が込められているため、切らずに食べるようにするのがおすすめです。

2024年の恵方は「東北東」ですので、恵方巻はそちらに向かって食べるようにしましょう。

建長寺のご利益にあずかる「けんちん汁」

日本での最初の禅寺が、鎌倉の「建長寺」というお寺さんです。

そこで700年間代々伝承されたという精進料理の「建長汁」が訛って「けんちん汁」になったと言われています。

「建長寺」は厄除けのご利益があるそうなので、そこで食されていた「建長汁」にも厄除け効果があるとされました。

「けんちん汁」に先ほどご紹介した「こんにゃく」を入れると効果倍増になるので、節分のときはお召し上がりください。

「立春大吉」という厄除け札を貼る

「立春大吉」というのは、厄が来ないようにという願いを込めて玄関に貼るお札のこと。

「立春大吉」という言葉は、四文字すべてが左右対称になるため、裏から見ても表から見ても「立春大吉」と読むことができます。

それを玄関に貼っておくことで、鬼が家に入って振り返ってお札の裏を見ても「立春大吉」と書かれて見えるため、

「まだこの家に入れていない!」

と勘違いして家から出て行ってしまうと言われているんです。

鬼が入ってこない=1年を平穏無事に過ごすことができる

に通じるため、「立春大吉」のお札は厄除けになると、玄関に貼られるようになりました。

手作りしても効果があるそうですが、出雲大社相模分祠では「立春大吉縁起」のお札が期間限定で販売されています。

 
 
 
 
 
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出雲大社相模分祠「立春大吉縁起」のお札

販売期間:1月1日~2月19日まで

※郵送の〆切は「2月15日」だそうですのでご注意ください

金額 1体、800円(郵送の場合は送料として別途200円が必要)

祀り方 2月4日~2月19日までの間に玄関や大切な部屋の入口に外へ向けて、両面テープなどで目より高い位置に貼り付けましょう。

詳しくはコチラ:http://www.izumosan.com/fortune.html

出雲大社相模分祠

住所:神奈川県秦野市平沢1221

アクセス:小田急線「秦野駅」または「渋沢駅」よりバス「出雲大社入口」下車、徒歩3分

Webサイト:http://www.izumosan.com/

節分にはお相撲さんが来る豆まきのイベントに参加する

神社仏閣で行われる節分の豆まきにお相撲さんが招かれることが多いですが、これは悪鬼払いのためなんです。

お相撲さんは「四股(しこ)」を踏みますが、これは悪鬼を踏み付け退治すると言われ、古くから相撲は神事であり、それを執り行う力士は神様のご利益がある人だと言われて来たんですね。

そのため、お相撲さんが豆をまくことで一般の人々にも悪鬼払いのご利益を分けてくれるというわけなんです。

今年は参加されてみてはいかがでしょうか?

節分の日の本当の意味と開運できる過ごし方まとめ

節分の日の本当の意味は、大晦日です。

立春という新年を迎えるための、開運方法をご紹介しました。

  • 豆まき
  • 開運フード
  • 開運グッズ
  • 開運イベント

を上手く活用して、いつもと違う開運できる節分を過ごしてくださいね。

-季節の行事, 神さま・仏さま