瀧上 阿珠
たきがみ あじゅ
鑑定歴15年目のタロット占い師、開運研究家。
占いアプリ「神言曼荼羅」「思念降ろし」などの監修を手掛け、リリース初日でランキングの1~4位を独占。国内のみならず海外からも依頼が入り、15年間で延べ3万人以上の鑑定経験を持つ。経営者、医師、弁護士、政治家など多くの顧客を抱え、多数のイベント、メディア取材の実績がある。
夏になると
「土用の丑の日は鰻を食べよう」
と言ったメッセージを色々な所で見かける様になります。
でも、
「何故ウナギを食べると良いのか?」
「土用の丑の日って何?」と聞かれると、
答えれない人も多いのではないでしょうか?
元々、土用とは古代中国の陰陽五行思想という
「木、火、土、金、水の五つの元素から成り立っている」という考えの事を言います。
季節においても春は木、夏は火、秋は金、冬は水、そして季節の変わり目である期間には土の元素が割り当てられました。
季節の変わり目は心身の調子を崩しやすい時期でもあります。
昔の人は季節の変わり目の時期の大切さを理解していたんですね。
この記事では土用の丑の日の意味、ウナギを食べる風習の起源、ウナギ以外の運フードや、その他の風習なども紹介していきたいと思います。
土用の丑の日の意味とは?
土用の丑の日とは、土用の期間の丑の日の事を言います。
土用とは古代中国の五行思想における、季節の変わり目の時期の事を指し、立春、立夏、立秋、立冬の直前の18日間の事を土用の期間といいます。
丑の日とは十二支の丑から来ています。
十二支は年ごとにも数えますが、昔は暦の上で1日ごとにも数えていました。
日本では夏の時期の土用の18日間のうちの丑の日の事を、土用の丑の日と呼んでいます。
2022年の土用の丑の日は?
- 2022年7月23日(土)
- 2022年8月4日(土)
ウナギを食べる様になった理由
では何故、土用の丑の日に鰻を食べる風習がついたのでしょうか?
今でこそ夏バテ予防にも効果的として、夏によく食べられているウナギですが、実はウナギの旬は秋と冬で、夏にウナギが売れない時代もあったのです。
商売が上手くいかず困ったうなぎ屋が、本草、蘭学、発明等、多岐にわたって才能を発揮していた幕末の万能学者、平賀源内に相談し
「本日、丑の日」
という看板をうなぎ屋に出したところ、大繁盛した為に、他のうなぎ屋もそれを真似て広まったと言われています。(所説あり)
ウナギ以外に食べると良いもの
土用の丑の日のには「う」の付く食べ物を食べるのが、大変縁起が良いと言われています。
ウナギ以外の「う」の付く食べ物をいくつかご紹介しましょう。
牛肉(うし)
牛肉には、貯蓄を増やす力があると言われています。
夏の時期を乗り切るためのたんぱく質、鉄分が豊富に含まれている牛肉を食べる事で、スタミナを養っていきましょう。
瓜(うり)
キュウリやゴーヤ、スイカ等、夏が旬でカリウム等の栄養素もたっぷり含み、夏バテ予防に最適な食べ物です。
瓜の種は、種の形が大黒さんや打出の小槌に似ていることから金運をアップさせると言われています。
うどん
夏の食欲が湧かない日には、食べやすくて有り難い食材ですね。
うどんは太いため、「縁がしっかり太く結び付き、切れない」と言われていて、
風水では、金運、貯蓄運、恋愛運がアップさせるラッキーアイテムだと言われています。
食事以外の土用の丑の日の風習
きゅうり加持
「きゅうり加持」は、弘法大師空海が広めたと言われています。
「きゅうり封じ」とも言われています。
祈りを込めたキュウリを土の中に埋め、そのキュウリが土に還ると、厄が祓えると言われています。
今でも多くの寺院で行われており、これを機会に是非、寺院を訪れてみても良いかもしれません。
お庭や家庭菜園があるお家などでは、実際にキュウリを埋めてみても良いでしょう。
丑湯(うしゅ)
薬草を入れたお風呂に入る丑湯(うしゅ)という習慣も行われていました。
主に桃の葉が使われることが多いですが、それ以外にもヨモギやドクダミ、緑茶なども薬湯として使われています。
薬湯に使われる薬草はエネルギーが強いため、運の滞りを流して開運させる力を持っているんです。
夏の疲労や厄を、丑湯(うしゅ)の力で落として運の流れをよくしましょう。
まとめ
- 土用の丑の日は季節の変わり目の期間の丑の日の事を指す
- ウナギを食べる様になった由来は平賀源内の看板による説が有力
- ウナギ以外にも「う」の付く食べ物を良いと言われている
- きゅうり加持など、食事の他にも様々な風習がある
土用の丑の日は、季節の変わり目で体調を崩しやすい暑い夏の時期を乗り越えるための開運の日です。
ぜひ、鰻を食べたり、薬湯に浸かったりしてみてくださいね。