瀧上 阿珠
たきがみ あじゅ
鑑定歴15年目のタロット占い師、開運研究家。
占いアプリ「神言曼荼羅」「思念降ろし」などの監修を手掛け、リリース初日でランキングの1~4位を独占。国内のみならず海外からも依頼が入り、15年間で延べ3万人以上の鑑定経験を持つ。経営者、医師、弁護士、政治家など多くの顧客を抱え、多数のイベント、メディア取材の実績がある。
右手に釣り竿を持ち、左脇に鯛を抱えた姿が印象的で、日本人に馴染み深い神様である恵比寿様。
でも、この恵比寿様がどんな神様なのか?どんなご利益をもたらしてくれるのか?意外に知らない人は多くいます。
そこで今回の記事では、恵比寿様のご利益や由来、恵比寿様の歴史について詳しくご紹介します。
恵比寿様のご利益
古くから、恵比寿様は農村の人たちからの信仰が厚く、恵比寿様のことを、「田の神」として祀っていたそうです。
恵比寿様は、1月20日に山から現われ、10月20日に山に帰って行くと考えられ、農村では恵比寿様を迎える日と、恵比寿様を送る日には祝宴が開かれていました。
そして人々は、米の豊作を願って恵比寿様にお祈りを捧げたのです。
まさに初めは、「豊作をもたらす神」として恵比寿様は信仰されていたということなんですね。
そして、そこから派生して、現在では以下のようなご利益があると言われています。
・商売繁盛
・大漁満足
・五穀豊穣
・航海安全(海上安全)
・開運招福
・学業成就
・歌舞音曲
例えば、農業を営まれている方は、豊作で潤い、事業に取り組まれている方は、売上が伸びてお金に困らなくなります。
受験生だったら、志望校に合格することができるようになるんです。
人々の生活に、縁の深いご利益をもたらしてくれる福の神として、様々なご利益があります。
恵比寿様とは?
恵比寿様は、七福神の一柱で、「えべっさん・えびっさん」の愛称でも知られています。
実は、この七柱の神様のうち、唯一の日本の神様は恵比寿様だけで、他の神様たちはすべてインドや中国などの海外からやってきた神様であるといわれています。
これほどまでに、さまざまな国からやってきた神様をひとつのグループにして信仰するのはとても珍しいことで、日本ならではといえます。
恵比寿様の名前の由来
恵比寿という名前の由来には、「えびす信仰」という考え方が関係しています。
これは、昔の人が海から流れてきた漂着物を「神聖なモノ・神」と考えて「えびす」と呼んだことを言います。
一体なぜこのような信仰が生まれたのでしょうか?
実は、古来より日本では海の向こうには、「神が住んでいる国、死者がいく国、不老不死の国」などなど、全く別の世界があったと考えられていました。
人々は、海から流れてくる漂着物を別世界から来たもの「えびす」と考え、それらは福をもたらすものとして、尊び信仰するようになったのです。
そして、外部からやってきて福を運んできてくる「福の神」ということで、この現在の恵比寿様ができたとされてます。
また、この恵比寿様は、古来から「最強の開運神」と呼ばれ、さまざまなご利益があると言われています。
恵比寿様のいる神社
では、どのようにすれば恵比寿様のご利益が得られるのでしょうか?
それは恵比寿様のいらっしゃる神社に、お参りに行くことです。
ここでは恵比寿様が祀られている神社を三つほど紹介しますね。旅行などで訪れる際は、ぜひ参考にしてみてください。
西宮神社(兵庫県)
西宮神社は、日本三大えびす神社として、恵比寿様を祀る神社の総本社です。
浜の近くに位置するこの神社は、古来より貿易に携わる人たちからの信仰が厚かったようで、商売繁盛の神様として恵比寿様を祀るようにしたと言われています。
今宮戎神社(大阪府)
今宮戎神社でおこなわれている「十日戎(とおかえびす)」というイベントは、商売繁盛を願うために、およそ100万人が訪れる大きなお祭りです。
そして、この神社も西宮神社と同様に「日本三大えびす神社」の一つとして知られています。
京都ゑびす神社(京都府)
京都府にある京都ゑびす神社も西宮神社、今宮戎神社と並ぶ「日本三大えびす神社」の一つです。
お賽銭を入れると願い事が叶うといわれる鳥居もあり、見どころもとても豊富です。
恵比寿様のご利益 まとめ
・恵比寿様は、七福神の一柱でさまざまなご利益をもたらす神様。
・恵比寿様の「えびす」の由来は、えびす信仰が関係している。
・日本三大えびす神社に参詣することで、ご利益が得られる。
もし機会があれば、ぜひ一度恵比寿様のいる神社を訪れてみてくださいね。
恵比寿様の強力なご利益を得て、人生をより良いものにしていきましょう!