経営者を中心に占いをしている瀧上阿珠(たきがみ あじゅ)です。
「執着を持っちゃいけない。」「執着は手放しなさい。」と言われていますよね。
でも、執着を手放したくても手放せずに苦しんでいる人が大勢いらっしゃいます。
このブログを読んでいる人の中にも、「執着を手放すために色々試してみたけど無理だった。」という人もいるのではないでしょうか?
安心してください。
執着を手放せなかった原因は、あなたにはありません。
伝える側が、執着の本当の姿を明かさずに方法論だけ伝えていたから執着を手放せなかったのです。
実は、執着はあなたを守る心のサインなんです。
執着の本当の姿を知って、執着を優しく手放す方法をお伝えします。
執着を手放すために、執着の本当の姿を知る
「執着は手放す方が良い。」と言われているので、執着は悪者。
と勘違いしている人が大勢いますが、実は執着はあなたの心を守ってくれている優しい存在なんです。
人のよって様々だと思いますが、執着している時は、最愛の人から別れを告げられたときや、人からバカにされたとき、お金がないと強烈に感じているときが多いと思います。
最愛の人に執着してストーカーのようになってしまったり、人からバカにされてその人を恨んだり、お金がないと強烈に感じて守銭奴のようになってしまったり・・・
なぜ人や物にしがみついてしまうかというと、あなたの本当の気持ちを見ないようにするためなんですね。
・本当は、もっと一緒にいたかった
・本当は、バカにされて傷ついた
・本当は、お金がなくてみじめな思いをしたくない
本当の気持ちを見ないようにするために、執着が生まれます。
執着はあなたのことを守る優しい存在
人や物に執着している感情と、本当の気持ちに差がありますよね。
・「あの人」に執着しているんじゃなくて、「一緒にいたかった」という気持ちがあるだけ
・「許さない」という気持ちに執着しているんじゃなくて、「傷ついた」という気持ちがあるだけ
・「お金」に執着しているんじゃなくて、「みじめな思いをしたくない」という気持ちがあるだけ
本当の気持ちを感じてしまうと、動悸がしたり、胸が重苦しくなったりして、とても居心地が悪くなってしまいます。
あの時の嫌な思いも甦ってきて、居てもたってもいられなくなる・・・
だから、「執着」という防衛本能が働いて「それは辛いから見なくていいよ。変わりにこっちを見よう」と別のところに目を向けてくれているんです。
執着は、自分が見たくない感情を見ないようにあなたを守ってくれている優しい存在ということがわかると思います。
執着は、「あなたが見たくないもの」を無くしてあげるだけで簡単に手放すことができます。
本当の気持ちが執着に変わる理由
「執着」を手放すって、実はそんなに難しいことではありません。
自分の本当の気持ち(感情)を感じるだけで、簡単に手放すことができるんです。
その前にまず、気持ち(感情)の構造について知っておく必要があるのでお伝えします。
気持ち(感情)の構造
- 自分が、悲しいと感じたら誰が何と言おうと悲しい
- 自分が、悔しいと感じたら誰が何と言おうと悔しい
シンプルですよね
でも、そこに「どうしてそう感じるのか」という理由をくっつけてしまうと、本来の気持ち(感情)とは違った形に変化してしまいます。
本当の感情が執着に変わるまでの具体例
例えば、ビジネスパートナーに裏切られて仕事を失ってしまい、あなたはショックを受けたとしましょう。
本当の感情は「仕事で裏切られて悲しい」です。
それを誰かに分かってもらおうと、そういう気持ちになった理由を探し始めます。
理由を探すことで気持ち(感情)にある変化が起こるんです。
1.ビジネスパートナーに裏切られた
2.仕事はちゃんとしていたし、
3.あんなに仲良くしていたのにひどい!
4.裏切るなんて許せない!
5.ムカつく!
最初は「悲しい」という感情だったはずなのに、いつの間にか「許せない!ムカつく!」になってしまっていますよね。
先ほども例にあげた「お金に執着しているんじゃなくて本当は・・・」という話と同じです。
つまり、「執着」を感じている時は、本当の感情が別の感情に入れ替わってしまっているということになります。
執着があなたを守ってくれているけど・・・
基本的に私たち人間は傷つきたくありません。
悲しい思いや、悔しい思いをしたくない。
でも、本当の気持ち(感情)を相手にぶつけて、受け入れてもらえなかったらもっと傷ついてしまうことが、本能的にわかります。
この場合は、「仕事で裏切られて悲しい。もっと一緒に仕事をしたい!」と伝えても、相手から拒否されると更に傷ついてしまいます。
だから、「裏切った相手に対して怒っている!」というフェイクの感情を相手にぶつけて自分は傷つかないようにしているんです。
自分をこれ以上傷つかないようにバリアしてくれているんですね。
でも、本当の気持ちが伝わらないので自分としてもモヤモヤしたままになってしまいます。
それが「執着」という状況を引き寄せているというわけなんです。
執着を手放せる簡単2ステップ
先ほどもお話しましたが、気持ち(感情)の構造はシンプルなので、感じていることに対する理由は必要ありません。
理由を考えないようにするためには、感じていることを「抽象化する」ということが最も重要になります。
そのポイントを頭に置いて、2ステップを試してみてください。
ステップ1:本当の気持ちを感じてあげる
あなたが「執着」を感じて苦しんでいるときに、体のどこがどのように反応しているのかを感じてみましょう。
この反応は個人差があるので、「これが正解!」というものはありません。
人によっては、胸の辺りが真っ黒になって重りをつけられているようだ、と感じるでしょうし、息苦しくて手足が冷たくなる感じがする、と感じるでしょう。
「モヤモヤする」
「ザワザワする」
「冷たい」
「トゲトゲしている」
「赤い」
「黒い」
「重い」
などなど、そういう表現であればなんでもOKです。
抽象的な言葉であるがままに感じてみるようにしましょう。
それが本当の気持ち(感情)を感じて出しているということです。
感情は「出す」という言葉どおり、出さなければ溜まり続けます。勝手に消えることはありません。
そうやって抽象的な言葉で感じることで、理由付けがされず本当の気持ち(感情)を出すことができるというわけです。
決して心地の良いものではないので、落ち着かないし、居心地の悪さを感じるかもしれません。
あなたの頭が「別の何か」を勝手に考え始めることもあるでしょう。
じっと我慢して「体のどこ」が「どのように反応しているか」を感じ続けるようにしてください。
思考がズレてしまったと気づいたら、思考を体にフォーカスさせることで簡単に戻すことができますから安心してくださいね。
時間が経つにつれて、落ち着かない感じがすーっと消えていきます。
それがあなたを悩ませていた「執着」が解放された合図です。
ステップ2:今まで自分を守ってくれた執着にご褒美をあげる
「執着」を持ち続けることは、あなたが想像しているよりも遥かに大変で疲れることです。
「執着」が解放された後は、そんな自分を労ってあげてください。
自分へのご褒美は
・ずっとやりたいと考えていたけど後回しにしていたことをやる
・いつもより少し奮発して美味しいものを食べに行く
・ゆっくりするのに自然の中に行く
・温泉に行く
・マッサージに行く
などなど、なんでもOK!
自分がやりたいことで、かつ自分を大切にしていると感じられることを行うようにしてください。
もしも、途中で感じるのが辛くなったら休憩してOK!
一気に感じると精神的に辛くなってしまう人もいると思います。
そんな時は「今はちょっと休憩!」と宣言して、やめてしまってOKです。
気持ちに余裕が出て、「そろそろやろうかな」と思ったときに再開するようにしましょう。
「今は」と宣言するというところがミソです。
これは、本当の気持ちに気づいていますよ、という宣言に繋がるので「逃げ」には結びつきません。
安心して休憩してくださいね。
「執着」は「留める力」が強いので運気が悪くなってしまう
執着を持っているときって物事が「停滞」するような気がしませんか?
それは、あの苦しかった気持ちを感じたことを忘れないようにしようという「過去の自分」に留める力が強力に働くから。
過去に留まると、人生の時間が前に進まなくなってしまいます。
運気は流れる水のようなものなので、水は流れが無くなれば腐ります。
物事の進みが悪くなってしまったり、ツイてないと感じる日が増えたりするのはそのせい。
それが余計に「執着」を呼び寄せ、負のスパイラルになってしまうというわけです。
ダムみたいなものなので「執着」を手放すと流れが戻り運気が良くなる
あなたが想像している以上に「執着」している状態というのは運気の流れを押さえてしまっています。
それはダムが水を溜めている状態と同じ。
「執着」を手放すことで、ダムが決壊するのと同じ状況になりますから、すごい勢いで状況を好転させることができます。
・大口の契約が決まった
・絶対に無理だと思っていた相手からOKがもらえた
・考えられないところから臨時収入があった
自分では想像もしていなかったらラッキーが沢山起こるようになるんです。
それが本来のあなたです。
生まれつき絶対に不幸になる人はいません。みんな幸福になるように出来ています。
少しの滞りがそう思わせているだけなんですね。
執着を手放す方法:まとめ
悪者として語られることの多い「執着」ですが、あなたの心を守ってくれる優しい存在です。
あなたが本当の気持ちを感じるだけで、「執着」はその役目を終えて、執着を手放すことが可能です。
でも、辛いのに無理してやってしまっては本末転倒なので、あなたのペースで進めるようにしてくださいね!
どうしても1人では難しいというときは、プロに頼むようにしましょう。
あなたに適したペースで進めてくれます。