端午の節句は厄を払う開運日!古来中国発祥の開運術!

瀧上 阿珠
たきがみ あじゅ

鑑定歴15年目のタロット占い師、開運研究家。
占いアプリ「神言曼荼羅」「思念降ろし」などの監修を手掛け、リリース初日でランキングの1~4位を独占。国内のみならず海外からも依頼が入り、15年間で延べ3万人以上の鑑定経験を持つ。経営者、医師、弁護士、政治家など多くの顧客を抱え、多数のイベント、メディア取材の実績がある。

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5月5日の端午の節句は「子どもの日」ですね!

お子さんの健やかな成長を願う日。

 

実はそれだけではないんです!

 

端午の節句は「菖蒲の節句」とも言われていて、古来中国発祥の厄を払う開運日となっています。

 

端午の節句がどのような開運日なのかをご紹介していきます。

 

端午の節句の由来!五行思想に基づく開運日

 

端午の節句の由来を紹介します!

 

端午の節句は五節句の一つ。

五節句は1月から9月の間で1月1日や7月7日など月番号と日番号が同じ奇数で重なる日で、古来中国の陰陽五行説に基づいた考えです。

 

古来中国発祥の陰陽五行説は「陰陽思想」と「五行思想」が組み合わされたものです。

 

陰陽は「陰(静かな力)」と「陽(動かす力)」から宇宙は成り立つと考えたもの。

 

五行は「木・火・土・金・水」の5つが「行(循環)」することで自然界は成り立つと考えたもの。

 

 

陰陽五行説に乗っ取ると5月は「土」となります。

 

五行の「土」は、植物の芽が地中から発芽する様子が元で、万物を育成・保護する性質を表し、「季節の変わり目」の象徴です。

 

また「土」は他の四行の中央を意味します。

 

また端午の節句には「はじめの午(うま)の日」という意味があり、古来中国の干支の数え方にちなんで、5月5日になりました。

 

端午の節句は菖蒲の節句!菖蒲のもつ厄払いの開運効果

端午の節句は「菖蒲の節句」とも言いますよね!

これは菖蒲が厄払いに使われるからです。

それでは菖蒲はどうして厄払いに使われるのか?

 

中国・漢の時代、旧暦5月は雨期にあたり食料が腐ったり疫病が流行りました。

 

そのため、旧暦5月は「悪い月」と考えられました。

 

端午の節句は邪気払いの日で、菖蒲やヨモギの強い香りが邪気を払うと言う考えから、菖蒲酒を飲んだりヨモギで編んだ人形を飾りました。

 

一方、古来日本でも旧暦の5月は特別な月でした。

 

旧暦5月は田植えの時期で、早乙女(若い女性)が田植えを担っていました。

 

田植えは神聖なもので、早乙女は、菖蒲やヨモギを軒先にさした家で菖蒲酒を飲んで心身を清めていました。

 

これは田の神様に五穀豊穣を祈る「五月忌み」と言われます。

 

端午の節句がほかの五節句と中国から伝来した奈良時代。

 

中国でも厄払いに使われていたことから、日本でも、菖蒲がより一層厄払いに用いられるようになりました。

 

奈良時代には菖蒲の葉を丸めた玉の中にヨモギや薬草を摘めた薬玉が飾られました。

 

江戸時代の武家社会では、菖蒲の葉が刀の形に似ていることや、「しょうぶ」の読みが「尚武(武を重んじること)」と同じことから、端午の節句に重宝されました。

 

現代では菖蒲湯が行われますね。

菖蒲の葉を何枚かを束ねて浴槽に入れるもので、これは菖蒲で厄を払うほか子どもの健やかな成長を願った風習です。

 

また菖蒲には血行促進や保温効果のほか解毒作用もあります。

そして香りにはリラックス効果もあります。

 

古来の邪気払いは菖蒲の持つ効能が起因しているのかもしれないですね。

 

菖蒲は、厄除けのほか薬草としての側面から、端午の節句に定着しました。

菖蒲湯は普段よりもゆったり浸ることが大切です。

 

端午の節句は五月人形と鯉のぼり!福を招こう!

端午の節句にはやっぱり五月人形と鯉のぼり!

どちらも男の子の健やかな成長を願ったものですが少し違いがあります。

 

2つの飾りを詳しく紹介します。

 

スピード出世の意味がある「こいのぼり」

鯉のぼりは男の子の出世を願った外飾りとなります。

どうして鯉と出世が結びついたのでしょうか?

 

鯉は登竜門(竜門の滝を登った鯉が竜になる)とあるように出世を意味します。

 

そして鯉にはどんな水場でも生きられる生命力の持ち主。

 

鯉のぼりは「健やかな成長」と「どんどん出世をしますように」と言う二つの願いが込められています!

 

また鯉のぼりの「吹き流し」は五行思想や陰陽道の五芒星に基づいた五色の魔除けと神様に子どもの加護を願います。

 

ポールの先端の「矢車」は中央に向かう矢が幸せを射止め邪気を打つことを意味します。

 

そして「天球」がカラカラと鳴ると、子どもが生まれたことを神様に教えてくれて、子どもを護ってくれると言われています。

 

健康や厄除けの意味がある「五月人形」

江戸時代の武士社会では自身の身の安全を祈願して鎧や兜を神社に奉納する風習があり、鎧や兜は戦に使う武具と同時に身を護るシンボルです。

 

この風習から五月人形は「怪我や病気から子どもを護るように」とた内飾りとなりました。

 

五月人形には鎧や兜のほかにも金太郎をあしらった可愛いものもありますよね!

 

金太郎は、熊と相撲を取って、お母さんに孝行をして。

金太郎のお人形には、力持ちで健康で、そして「優しい」子に育つ願いが込められています!

 

鯉のぼりや五月人形は端午の節句当日を迎える数日程前から飾ることで、早く神様に気づいてもらったり、長く鎧兜さんがお子さんを護ってくれますね!

 

そしてお子さんが飾りに愛着をもつことが何より大切ですね!

 

関東・関西で違う!端午の節句の開運フード!

端午の節句に楽しみなのはお菓子ですね!

実はこのお菓子には関東圏と関西圏で違いがあります。

・関東では柏餅を食べる

・関西では粽(ちまき)を食べる

こんな違いです!

 

関東では「柏餅」を食べる

関東で柏餅を食べる風習も江戸時代が発祥とされています。

 

柏の木は新芽が出るまで古い葉が落ちません。

 

このことから柏餅には、

「家運隆昌(家の運命の勢いが盛んになる)」「子孫繁栄」という開運効果があるんです。

 

関西では「粽(ちまき)」を食べる

関西では粽(ちまき)を食べる風習があります。

 

粽の歴史は柏餅よりも古く、奈良時代に中国から、厄除けの食べ物として伝来しました。

 

昔の人たちは厄除けに余念がありませんが、

その理由は厄を除けることが開運に繋がるからなんですね。

 

このことから粽(ちまき)には、

「商売繁盛」「招福除災」「勝運向上」「家内安全」などの開運効果があります。

 

まとめ

  1. 端午の節句は五行思想にもとづく開運日
  2. 端午の節句は菖蒲の節句、菖蒲の持つパワーで厄払い
  3. スピード出世の意味を持つ鯉のぼりと健康や厄除けの意味がある五月人形で開運を祈願
  4. 関東では柏餅。関西ではちまきを食べて開運しよう

端午の節句は男の子の開運だけではなく厄払いの開運の日でもあります!

節句は季節の変わり目。

厄を払って、飾りをつけて、お菓子を食べて、素敵な節句を迎えましょう!

-季節の行事