経営者の占い師、瀧上阿珠(たきがみ あじゅ)です。
- 定期的に会社経営の辛さや不安が襲ってくる
- いつも同じ事で悩み続けている
- 「私には無理だ」という気持ちが出てくる
会社の経営が辛いときに、そんな風に感じることはありませんか?
会社の経営が辛い人は、「辛い」という思考に囚われてしまってます。
一生懸命、経営を前向きに立て直そうと決意しても、経営の辛かったことをすぐ思いだしてしまいます。
前向きに考えても寝て起きたらリセットされてしまうことはありませんか?
今日は、辛い思考に囚われてしまっている人のために、誰にでもできる解消方法をお伝えします。
どうして会社経営の辛さや不安が襲ってくるの?
人間の心理には、アンカーとトリガーという考え方があります。
アンカーというのは、人間の脳内に埋め込んだ心理状態もしくは体感状態の「記憶」のことで、トリガーというのは、その心理状態を呼び起こす「引き金」の役割をしています。
平たく言えば、「自分の設定」を維持する役割をしているのがアンカーで、それを呼び起こすのがトリガーということですね。
じつは、新しく埋め込んだ「なりたい自分」の設定よりも、今まで埋め込んでいた「自分の設定」の方がトリガーが多く設定されているので、優先的に「過去の自分」が呼び出されてしまうんです。
そのため、アンカーに記憶されている「過去の自分」が脳に再インストールされるので、「せっかく前向きに考えられるようになったな。」と思ったとしても、
- また元の自分に戻ってしまった!
- また「私には無理だ」という気持ちが出てきている!
という状況が起こってしまうというわけです。
アンカーとトリガーの日常に潜む落とし穴
アンカーを簡単に呼び起こすことができるように、トリガーは日常生活にあるもので設定されます。
青春時代に聞いていた音楽を街で耳にした時に、その頃の思い出が鮮明に呼び起こされたりすることってありませんか?
それは、「青春時代の音楽」というトリガーで「その頃の思い出」というアンカーを呼び起こしたということになります。
そのくらい、日常的にあるものをトリガーとして簡単にアンカーを呼び出せるようにしているんです。
例えば
自分が所属しているコミュニティのなかで学歴を聞かれたときに、ほかの全員が自分より高学歴で惨めな思いをしたことがあるとしましょう。
「惨めな自分」がアンカーに設定され、学歴を聞かれた場所や状況、聞いてきた人、「学歴」というキーワードがトリガーとなります。
その場所に行ったり、聞いてきた人に会ったり、「学歴」という言葉を聞いたりすると、トリガーが引かれるので、「惨めな自分」を呼び起こすので嫌な気持ちになったりします。
それを繰り返すことで、「私はどうしようもなく無能だ」とか「私のような人間が成功するはずがない」といったインプットをしてしまっているということなんです。
逆を返せば、アンカーとトリガーの設定さえ変えてしまえば「なりたい自分」をインプットし続けられますから、自己肯定感が上がり、「私には出来る!」という自信を取り戻すことができます。
アンカーとトリガーを再設定して会社経営の辛さや不安を解消
ステップ1:アンカーを設定する
「なりたい自分」という目標設定と「強いリアリティ」が結びついたときにアンカーになります。
例えば
女優さんがアカデミー賞を受賞するといった目標を立てるとします。
その時の自分の状況を細部まで明確にイメージすることで「強いリアリティ」になるんです。
- 大勢の人がいるから賑わっている
- 和やかだけど、少し緊張した空気感がある
- 授賞式の服装は、初舞台の挨拶で着た真っ赤なドレス
- 名前を呼ばれたときの高揚感はこんな感じ
- 隣にはジョージ・クルーニーが座っていて「おめでとう」って握手してくれる
そんな風に、着ている服はもちろん、周りの状況や空気感、におい等、とにかく臨場感を持ってイメージすること。
ここでカギになるのが、「なりたい自分」イメージした時に「ワクワクする」「いてもたってもいられない」といった感情が動く状況まで体感できるかということです。
感情が動けば「強いリアリティ」として脳が認識してくれるので、アンカーとして設定しやすくなります。
ステップ2:強力なトリガーを設定する
アンカーとしてイメージした目標で出てくるキーワード、物などがトリガーとして設定されます。
例えば
先ほどの女優さんの例で言うと、「アカデミー賞」「真っ赤なドレス」「ジョージ・クルーニー」といったものが設定されるとい
うことです。
でも、これは非日常なものである可能性が高いですよね?
「真っ赤なドレス」は特別な式典がなければ着ませんし、「アカデミー賞」や「ジョージ・クルーニー」も日常的に見聞きする言葉ではありません。
しかし、日常のふとした時に「目標を達成した自分を繰り返しイメージする」ことで、日常生活の中にトリガーを作ることが可能になります。
毎朝同じマグカップでコーヒーを飲んでいるのであれば、そのマグカップを使っている時に「目標を達成した自分をイメージする」ということを繰り返すことでそのマグカップがトリガーになってくれるというわけです。
習慣化してくると意識してイメージしなくても、そのマグカップを見るだけで「目標を達成した自分」というアンカーを呼び起こすことができるようになります。
色んな場面でイメージするように心がけると、トリガーが増えるので容易にアンカーを呼び起こせるようになりますからより効果的。
アンカーが呼び起こせるようになれば、「なりたい自分」をインプットし続けられますから、自己肯定感が上がり「私には出来る!」という自信を常に持ち続けられるようになるんです。
私がおすすめする方法は今までの自分とは違う行動を取ることを習慣化し、その時に「目標を達成した自分を繰り返しイメージする」ことです。
日常生活の中にトリガーを設ける場合、別のアンカーと結びついている場合が多くあります。
そのため、何度も繰り返しイメージして刷り込むということが必要になるわけです。
しかし、今までの自分の行動パターン外のことであれば、何かのアンカーと結びついている可能性は低くなるので簡単に設定することが出来ます。
例えば
朝起きたときにアイスクリームを食べながら「目標を達成した自分を繰り返しイメージ」してみましょう。
今までの自分とは全く違う行動パターンになりますから、鮮烈にアンカーとトリガーを結びつけることが出来ます。
根拠のない自信がある人は、必ず目標を達成できる
成功するイノベーターとは、スタミナ、抵抗力、継続力を持ち、いくら批判的な意見を言われたり、懐疑的な人々に囲まれたりしたとしても、自分のアイデアを諦めない人です。(ログミー)
ソフトバンクの孫正義社長がもしも初めから「私には無理だ」と思って行動していたなら、きっとソフトバンクがあそこまで大きくなることはなかったでしょう。
成功者たちは「自信」を失うことで、自分たちにどういう影響が及ぶのかを理解しているんです。
あなたがまだ小さかった頃、何でも出来る気がしていませんでしたか?
もともと人は生まれながらにして「自信」に溢れた素晴らしい可能性を秘めた人ばかりです。
誤った設定をしてしまったアンカーとトリガーを再設定して、あなたらしく輝ける環境を作りませんか?
会社の経営が辛い人が前向きになるコツまとめ
会社の経営が辛くなって抜け出せない人は、できない自分の記憶が自動的に呼び起こされる環境を作ってしまっています。
- なりたい自分をイメージする
- イメージしたときの、感情(ワクワク感や高揚感)を感じる
- そのイメージを思い出すキッカケをつくる
日常的になりたい自分とその時の感情を思いだせる環境を作れば、自信を取り戻し、前向きに経営できるようになります。
経営が辛くなってしまったときに、試してみてくださいね。