瀧上 阿珠
たきがみ あじゅ
鑑定歴15年目のタロット占い師、開運研究家。
占いアプリ「神言曼荼羅」「思念降ろし」などの監修を手掛け、リリース初日でランキングの1~4位を独占。国内のみならず海外からも依頼が入り、15年間で延べ3万人以上の鑑定経験を持つ。経営者、医師、弁護士、政治家など多くの顧客を抱え、多数のイベント、メディア取材の実績がある。
初午の日は、お稲荷さんがこの世に降り立った日とされています。
全国各地のお稲荷さんで豊作、商売繁盛、開運、家内安全などの神事が執り行われる縁起の良い日。
今日は、そんなお稲荷さんとのご縁を強い、初午のご縁日の開運方法についてご紹介します。
元総理大臣の小泉純一郎氏も参拝していたとされるお稲荷さん。
現世利益をかなえるのに力をとっても発揮してくれます。
2024年の初午の日
初午の日は、2月の最初の「午の日」のこと。
2024年の「初午の日」は、2024年2月12日です。
太陰暦を使っていた頃は日付を数字ではなく、干支で数えていました。
昔は干支で日付を数えていた関係で、毎年「初午の日」は日付が変わってしまいます。
もし、来年の初午の日にもお参りに行かれるようなら、行く前に「初午の日」を確認するようにしてくださいね。
小泉元総理が懇意にしていたお稲荷さん
お稲荷さんと言われて、まず思い浮かぶのが「狐」だと思いますが、お稲荷さんは「狐」の姿をした神さまではありません。
「狐」はあくまでもお稲荷さんに使える神使(しんし)。
本当のお稲荷さんは、
- 神社でお祀りされているのが「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」という穀物の神さま
- お寺でお祀りされているのが「荼枳尼天(だきにてん)」という開運出世の天部という仏さま
一言でお稲荷さんと言っても神社とお寺でお祀りされている神さまが違うんです。
豊穣の神さま「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」
「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」の「ウカ」は穀物・食物を表すことから、稲穂を実らせる豊穣の神さま。
豊穣=実りであることから、農耕以外でも商売や出世、子宝、金運などにもご利益があると言われています。
伏見稲荷大社は全国にある稲荷神社の総本山であり、地域にある「稲荷神社」は伏見稲荷大社から分霊(神さまを分けていただくこと)されています。
ご近所に小さなお稲荷さんがある場合、そこの神さまは伏見稲荷大社から来られているということなんです。
開運出世の仏さま「荼枳尼天(だきにてん)」
戦国武将の間でかなり信仰されていたのが「荼枳尼天(だきにてん)」という仏さまです。
「荼枳尼天(だきにてん)」はもともとはインドの女神さま。
魔術を扱う夜叉神だったところを大黒天にいさめられ、心を入れ替えて仏さまに使える道に入ったと言われているちょっと怖い神さまなんです。
もともと魔術も扱ったことから、憑き物落としや病気平癒、開運出世、商売繁盛、金運上昇などのご利益があると言われています。
現世利益が強いお稲荷さんは怖い
クライアントさんからお稲荷さんについて
「お稲荷さんって一度お参りしたら一生お参りし続けないと祟るんでしょう?」
「お稲荷さんって怖い神さまなんでしょう?」
という質問をもらいますが、お稲荷さんは怖くありません。
お稲荷さんは、江戸時代に入って商売の神さまだと公認されたので爆発的な人気となり、屋敷神(家を護る神さま)として迎え入れる家庭が多くなりました。
時代が変わるにつれて、きちんとお祀りすることが難しくなる家庭が増え、信心が足りない人が粗末に扱ったことから祟られたのではないかと推測します。
これは、お稲荷さん特有の話ではなく、全ての神さまに言えることなので、「お稲荷さんだから怖い」ということではありません。
しかしながら、「現世利益を与える力の強い神さまは、それだけ礼儀作法にうるさいのでキチンとしないと怒られますよ」ということです。
それは現代における「権力がある人に助けてもらったけど、お礼にも行かずに知らん顔」というのと同じ意味。
だから、一般的な礼儀作法さえキチンとしていれば、一方的に怒られることはないですし、祟られることもありません。
私の知り合いでもお稲荷さんに1度だけしかお参りをしていない人がいますが、祟られていませんのでご安心ください。
「初午の日」に行われるお祭り
初午の日にお稲荷さんへお参りをすることを福参りといい、伏見稲荷大社の建つ稲荷山へのお参りは古くから定着していました。
この日にお参りすると普段とは違う授与品があったり、御祈祷も特別なものになっていたりしますからおすすめです。
「初午大祭」伏見稲荷大社(京都府)
伏見稲荷大社の「初午大祭」は朝8時から開催されます。(2022年も通常通り催行とのことです)
本殿で神事が行われ、雅楽の演奏や神楽女による舞の奉納を見ることができます。
少し時間を逃すとかなりな混雑が予想されますので、公共交通機関で参拝するようにしましょう。
初午大祭限定のお守り「しるしの杉」
伏見稲荷大社への参拝は、平安時代平清盛や清少納言と言った歴史に名を残す人達も行ったとても有名なもの。
その頃から伝統として残っているのが「しるしの杉」というお守りです。
商売繁盛や社運隆昌などのご利益がありますので、是非買い求めるようにしましょう。
「初午祭」豊川稲荷(愛知県/東京都)
日本三大稲荷にも数えられる稲荷神を祀る寺院で、本山の愛知県と別院の東京都共に初午祭を行っています。
東京別院の方では1000円以上の御祈祷を受けることで、お赤飯と限定串札を頂けます。
瀧上の豆知識
時勢柄、なかなか直接参拝することができないという方のために、豊川稲荷では郵送でのご祈祷(通信祈祷)の受付を行っています。
お願いの仕方は、
- 住所、氏名(会社でご祈祷を受ける場合は会社名も)、願意(商売繁盛、家内安全などのお願い事)、豊川稲荷Webサイトにて受けるお札の種類を選んで記載する。
- 選んだお札の代金をご祈祷料として同封する
- 現金書留で、豊川稲荷へ送る
という形でOK!
詳しくは、豊川稲荷のWebサイト(https://www.toyokawainari.jp/news/20201218/)でご確認ください。
それ以外にも、もちろん多くのお稲荷さんで「初午祭」は行われています。
福参りをして、ぜひお稲荷さんとご縁を深くしてくださいね。
初午の日に財布を新調すると金運アップになる
風水では、新しく購入した時や新しく使い始めた時には、そこに流れていた「気」を財布が取りこむと言われています。
「初午の日」は商売繁盛や金運アップのご利益があるお稲荷さんのご縁日。
お稲荷さんにお参りされてから、財布を新調されると神様のご利益も頂け、そこに流れている「気」も財布に取り込むことができるのでより強力な金運アップ財布になります。
初午の日の開運方法:まとめ
初午の日は、商売繁盛や金運アップなどの現世利益をかなえる力が強いお稲荷さんがこの世に降り立った日。
- 初午の日にお稲荷さんのお祭りにいく
- しるしの杉を買う
- 財布を新しくする
ことで開運できますので、試してみてくださいね。