経営者の占い師、瀧上阿珠(たきがみ あじゅ)です。
会社の経営に疲れてしまうことはありませんか?
知り合いの経営者の方が、「経営者と従業員の違いは、決断の数が違うんだよね。」とおっしゃっていました。
- 大変な得意先に振り回される
- 売上を上げなければいけない
- 利益を出さなければならない
- 株主への対応
- 頑張ってる最中に社員がやめてしまった
- 制度や国への対応
など、経営者の方は、すべてご自身の責任になってしまいますよね。
もともと経営者の方は、バイタリティがあって実力もあるので、たいていの事は乗り越えてしまいます。
それでも、「経営に疲れてしまった・・・」と漏らすときは、よっぽどだと思います。
私は、3万人の鑑定をしてきた中で、疲れてしまう経営者の方がやってしまっている特徴について気が付きました。
それは、「やりたくないことをやっている。」ということ。
やりたくないことをやっていると、バイタリティが下がるだけでなく経営状態まで悪くなっていくので不思議です。
どうやってやりたくないことを回避していくのかも含めて解説していきます。
経営に疲れた人の特徴
経営に疲れている人の共通点は、やりたくないことをやり過ぎていることです。
- 得意先から言われたから断れない
- 本意ではないけどしょうがない
- 大きく展開を変えたいけど、社内から批判が来ないかな?
- 株主からなんて言われるかな?
など、自分がやってみたい!挑戦してみたい!と思ったことではなく、安定とされるレールを歩んだ結果、エネルギー不足に陥って大きな一手が打てなくなってしまった人が経営に疲れています。
受け身の経営をしてしまうと、本来やりたかったことから離れてしまい、こんなはずじゃなかった!ということが溜まって疲れてしまう。
ある意味、無駄に頑張りすぎてとエネルギー不足を起こしている状態です。
「やりたくないこと」をやるには、結構気合いを入れなければできません。
「やりたくない気持ち」を誤魔化さなければならないので、「すごく私は頑張っているぞ!」と感じるわけです。
その上、「やりたくないこと」に投入した時間とエネルギーが大きくなればなるほど「ここでやめてしまうと勿体無い!」と感じてしまうので、止めることができません。
「やりたくないこと」というのは、「やりたいこと」をやっている時よりもエネルギーを使います。
車に例えると、いつもローギアで走っている状態。燃費が悪くなって疲れてしまうのもしょうがありません。
本来はバイタリティがあって、どんどん仕事を進めていた経営者であっても、自分は経営者に向いていないのではないかという悩みが出てきてしまうわけです。
やりたくないことをやめて業績がV字回復したMAZDA
MAZDAは、1997年から業績不振となり、2013年以降に業績がV字回復しています。
以前は、競合他社と同じように数字を追う経営をしたそうですが、お客さんの本当に欲しい車のみを考え販売することにしたそうです。
その結果、10年以上も経営不振に苦しんでいた企業が一気に回復しました。
MAZDAのコーポレートビジョンを見てもクルマへの愛が伝わってきます。
数字を追って作りたくない車を作る、お客さんを置いていってしまう経営を捨てて、やりたいこと作りたい車を作ることにエネルギーをかけた結果、このV字回復が得られたのだと感じます。
やりたいことをやっている人や企業は、周りを巻き込む力がありますし、輝いて見えますよね。
経営に疲れている経営者の方は、昔のMAZDAのように自分の本意ではないことをやり続けた結果、エネルギー不足に陥っていてすべてが上手くいっていない状況です。
エネルギー不足な状態というのは心が疲弊している状態。
エネルギー不足は、「心に良いこと」をしてあげるだけで回復することができます。
エネルギー不足の状態を解消する方法
経営には全く関係ありませんが、心が疲弊しているので、「ホッ」と体の力が抜けることをすることが結果的に経営疲れを解消する1番のポイントです。
- 旅行にいく
- 自然の中でゆったり過ごす
- 好きなものを食べる
- 自分の時間をたくさん持つ
- 温泉に行ったりしてホッとできる瞬間を作る
- マッサージにいく
些細なことでも「自分の心に良いこと」をしてあげてください。
上記以外のことでも問題ありませんが、あまり人と関わるのではなく自分の時間を持つことが重要です。
経営に疲れた。と悩んでいる時はうまくいかないことばかりに思考を取られて前向きになれない状態。
心が元気になればやる気が湧いてくるので、今まで決めかねていたことが簡単に決められたり、思い切った行動ができるようになりますよ。
自分の気持ちに正直になると経営がうまくいく
私が出会ってきた経営に成功している社長は、「自分を生きる」ということにとても敏感で、「今、自分はどう感じているのか」ということを常に大切にしていました。
これは楽しい、嬉しい、悲しい、辛いという感情を軸にするとやりたいこと分かるし、新事業のヒントが得られることを知っているからなんです。
もしも、「経営に疲れた・・・」と感じている人がいたら、自分の時間を無理やりにでもとって自分のことを考える時間を作るように試してみてください。