経営者の占い師、瀧上阿珠(たきがみ あじゅ)です。
スティーブ・ジョブズ氏が多忙の中で大切にしていたものって何だと思いますか?
それは、自分のためだけの内省の時間です。
経営者の方は、サービスのこと、得意先のこと、社員のこと、家族のこと、時代の流れなどいろんな外のことに敏感になりながら、意思決定しなければなりませんよね。
そして、経営者の人は体力も忍耐力もあるので、できてしまいます。
しかし、あれもこれも考えているうちに、いつのまにか売上ばかり追いかけるようになり、幸せを置いてけぼりにしてしまった経営者を何人も知っています。
成功している経営者の方ほど、自分の時間が必要だと口を揃えておっしゃいます。
今日は、時間のない中人生の目的を見失わないようにする内省の仕方をお伝えします。
成功者が大切にした内省の時間
スティーブ・ジョブズ氏は2005年にスタンダード大学の卒業式でのスピーチで次のように語っていました。
毎朝必ず鏡を見て、”今日が人生最後の日だとしよう。自分が今日やろうとしていることは、果たして自分のしたいことだろうか?”と自問する。答えが”NO”の日が続けば、何かを変える必要があると悟り、計画を見直すようにしていた。(【保存版】勇気を与えてくれるスティーブ・ジョブズの名言24選)
スティーブ・ジョブズ氏は「朝型」として有名で、毎朝6時に起きて子どもたちが起きるまでの静かな時間を大切にしていたと言います。
空気も空間も全て静かに感じる朝が、自分の考えを見つめなおす時間として最適だったわけです。
スターバックスのCEOであるハワード・シュルツ氏の1日も、毎朝コーヒーを淹れるという日課で始まると言います。
ハリウッドの監督も撮影中に、無理にでもオフを取って自分の時間を作っていたそうです。
成功者たちはそういう時間を有効に活用して、自分の考えを見つめなおす時間を作っているんです。
内省の時間が必要な理由
成功者は、自分のことを内省するためのオフの時間を作らないと、好きで始めた仕事なはずなのに、むなしい気持ちになったり、もっと違う道があるんじゃないかと考え始めてしまうことを知ってるんですね。
自分が好きで始めた仕事でも、本当はやりたくない仕事や意義を感じられない業界の慣例的な仕事も増えていきますよね。

やりたいこと、楽しいことをやっている時というのはそこまで疲れませんが、やりたくないこと、楽しくないことをやっている時というのは、想像以上に疲れませんか?
それは、やりたくない仕事に投入するエネルギー量が多いことを意味しています。
車で言うと、ローギアでずーっと運転しているので、燃費がすごく悪くなっているということ。
通常時であれば、それ以上に進むことができるわけですから、ローギア走行はできるだけ少ない方が効率的です。
エネルギーを無駄遣いしていると、せっかく大きくできる事業も大きくできない。または時間がかかってしまいます。
スティーブ・ジョブズ氏やスターバックスのCEOであるハワード・シュルツ氏は、世界規模の事業をしているだけにエネルギーの無駄遣いのインパクトが大きくなります。
だから、しっかりと内省の時間をとって、自分の心と向き合っていたんです。
占い師がおすすめする仕事での内省の方法
1つの行動は基本的に4つに分類できます。
- やりたいこと
- 特段楽しいと感じることはないが負担にも感じないこと
- できるけどやりたくないこと
- やりたくないこと
「できるけどやりたくないこと」「やりたくないこと」の比率が大きくなると、「私がやりたかったことは本当にこれなんだろうか?」「もっと他の道があるんじゃないのか?」と心に迷いが出るようになります。
この比率を知るためにも、今の自分の仕事を分解して、4つに分類してください。
できるけどやりたくないことと、 やりたくないことがが増えている時は、
- 業務をやめられるか考える
- 業務が効率化できるアプリやソフトを導入する
- 人に任せる
など、適切な対応をして、ご自身のエネルギーの無駄遣いにならないようにしてくださいね。
経営者は内省が苦手な人が多い
経営者の方で、せっかく自分の時間を作っても内省せずに、あれやこれやと仕事のやり方や今後の方針を考えてしまう人が多い印象です。
「先日も、ボーっとできないんですけど、どうしたらいいですか?」
という質問をもらいました。
そんなときは、一人旅やヘッドスパに行くのがおすすめです。
内省の時間の使い方 まとめ
成功者が大切にする内省の時間の意味は、エネルギーを無駄遣いしないようにするためのものでした。
休めていないときほど、ゆっくりする時間を作って自分自身を見つめ直す内省の時間をとってくださいね。
それが、事業を大きくするためのエネルギーの補充になります。