瀧上 阿珠
たきがみ あじゅ
鑑定歴15年目のタロット占い師、開運研究家。
占いアプリ「神言曼荼羅」「思念降ろし」などの監修を手掛け、リリース初日でランキングの1~4位を独占。国内のみならず海外からも依頼が入り、15年間で延べ3万人以上の鑑定経験を持つ。経営者、医師、弁護士、政治家など多くの顧客を抱え、多数のイベント、メディア取材の実績がある。
「厄年にやってはいけないことはありますか?」とご質問いただくことがあります。
「厄年は災難や不幸が多くなるから引越しや結婚はしない方がいい」とか、「新しく事業を始めない方がいい」なんて話を聞いたりして、なんだか怖いと思っている方も多いのではないでしょうか?
けれども、一方では「厄年に結婚や引越しなどの大きなことをすると厄落としになるからいい」と言われていたりもします。
両方の話を聞いたことがある人は「一体どっちを信じればいいの!?」と混乱してしまったことでしょう。
今日は厄年ってなんなのか?やってはいけないことはあるのか?ということを中心にお話していきます。
「厄年」っていったい何?
厄年というのは、厄災が多く降りかかるとされる年のことで、平安時代にはすでに存在していました。
昔は「人生50年」と言われて、今よりも寿命が短く短命だったため、「厄年」に当たる年に身体的な不調が出やすいと考えられていたからなんです。
というのも、昔の人は病気や不調は悪霊や鬼のせいだと思っていました。
悪霊や鬼は弱っている時や節目に憑きやすくなるので、厄災が多く降りかかると恐れられていたんです。
だから、不調の出やすくなる「厄年」にご祈祷を受けることで、ご神仏の加護によって悪霊や鬼が入り込まないので健やかに過ごせるということで定着していったと言われています。
厄年っていつ?
神社仏閣の行事ごとは全て「数え年」で数えます。
数え年というのは、この世に生まれた年を「1歳」と数えるので、「実年齢+1歳」で年齢を数える方法のことです。
男性の厄年
前 厄 | 本 厄 | 後 厄 |
24歳 | 25歳 | 26歳 |
41歳 | 42歳 | 43歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
女性の厄年
前 厄 | 本 厄 | 後 厄 |
18歳 | 19歳 | 20歳 |
32歳 | 33歳 | 34歳 |
36歳 | 37歳 | 38歳 |
前厄、本厄、後厄って何?
「本厄」がいわゆる「厄年」の本番のことです。
何事も、いきなり悪くなって、いきなり良くなることはありませんから、
厄年の前兆が現れる年を「前厄」と呼び、
厄年の兆候が薄れる年を「後厄」と呼んで注意を払っていました。
先ほど、昔は短命だったので「厄年」に当たる年に身体的な不調が出やすいと考えられていた、とお話しましたが、本厄である厄年の前後も体調には気をつけるようにという戒めだったんですね。
男性の42歳、女性の33歳は「大厄」と言われて、特に気をつけたほうがいいと言われます。
これは、昔は「人生50年」と言われていたことから男性の42歳は特に気をつけるように、女性の33歳は子育てがひと段落する年齢なので不調が出やすくなることから特に気をつけるようにという戒めが込められているんです。
寿命が延びた現代では、その風習だけが残り「恐ろしい厄災が降りかかる」という形で伝えられているというわけです。
厄年にやってはいけないこと、とは?
「厄年」だからやってはいけないこと、というのは基本的にはありません。
昔は短命だったので、身体的に不調が出やすい「厄年」には無理はしてはいけないという戒めから、
- 引越し
- 出産
- 結婚
- 家を建てる
- 新しく何かを始める
などは「やってはいけないこと」として伝わってきました。
しかし、現代では寿命も延びているので戒める必要がなく、やってはいけないことはありません、ということになるんです。
もしも、厄年にそういう予定があった人は安心してくださいね。
節目は邪気が憑きやすいのでご祈祷はすること
季節の変わり目などの節目のときには、邪気(不幸や病を寄せる悪い気)が憑きやすくなります。
「厄年」の年齢を見ると次のようになります。
男性
25歳 … 仕事を任せられ始める時期
42歳 … 働き盛りになる時期
61歳 … 定年を迎える時期
女性
19歳 … 進学などで環境が変わる時期
33歳 … 生き方が大きく変わる時期
37歳 … 家庭や仕事が楽しくなる時期
となり、どれも転機を迎える節目。
そのタイミングに邪気(不幸や病を寄せる悪い気)が憑いてしまうと、せっかくの転機が台無しになってしまいますから、前厄、本厄、後厄のいずれかで良いので「厄除け」のご祈祷を受けることがおすすめです。
その際に「お礼参りのご祈祷も受けた方がいいですか?」とご質問されることもありますが、お礼参りは参拝で十分なのでご祈祷まではして頂かなくてもOKです。
その際に気持ち程度の御神酒を持参するとより丁寧でしょう。
厄除けのご祈祷はどこで受けたらいいの?
基本的には氏神様のところにお願いしてください。
氏神様の神社で厄除けのご祈祷を行っていない場合は、近くの大きな神社仏閣でお願いするようにしましょう。
厄除けで有名な神社仏閣をご紹介しますので、お近くで心当たりがない場合は参考にしてみてくださいね。
大國魂神社(東京都)
約1900年の歴史をもつと伝えられている大國魂神社は、「大國魂大神(オオクニタマノオオカミ)」をお祀りしている神社。
「大國魂大神(オオクニタマノオオカミ)」は厄除け・厄祓いの神、縁結びや福の神として有名な神様です。
そのため、厄除けのご祈祷に多くの方が訪れています。
寒川神社(神奈川県)
神奈川県の寒川神社は、相模国の一の宮にして厄除けや八方除けの神社で全国的に有名です。
八方除けというのは、家相、地相、方位、日柄等からくるすべての悪事災難を取除くご祈願のこと。
直接ご祈祷を受けに行けない場合でも、電話等でお願いをして後日お札を送って頂くこともできます。
門戸厄神東光寺(兵庫県)
関西では有名な厄除けのお寺として知られているのが門戸厄神東光寺です。
空海(弘法大師)が作った「厄神明王像」が境内の厄神堂に祀られていて、毎年「厄除開運」を願う人々が多く訪れています。
厄除けのご祈祷を受けるとお札、お守りが頂け、お札のお祀りの仕方などは丁寧に説明して頂けます。
お寺さんなのでご祈祷を受ける場合はお数珠を持参すると丁寧です。
八坂神社(京都府)
「祇園さん」の呼び名で親しまれ、全国各地から多くの参拝者が訪れるのが八坂神社です。
夏の祇園祭で有名ですが、厄除けのご祈祷でも有名。
というのも、京の都に大流行した疫病を鎮めたといわれ、以来、厄除けの社として信仰を集めているからなんです。
そのため、厄除けのご祈祷に多くの方が訪れています。
厄除けのご祈祷を受ける時期とは?
ご祈祷を受ける時期は地域によって様々というのが正直なところ。
お正月から節分までの間に厄除けのご祈祷をして頂くことが多いようです。
その時期を逃しても、「厄除け」のご祈祷は年中行っていますからいつでも受けることが出来ます。
今からでも受けられますので、「忘れていた!」という方もご安心くださいね。
神社をお参りするときの注意点もぜひご確認ください。
占い師が厄年の人にオススメしていること
「厄年には何をすればいいですか?」
とよく聞かれますので、占い師の私がオススメする厄落としの方法をご紹介します。
厄年の方へのオススメ① ご祈祷
私が厄年に時のまずオススメしているのは、氏神様でのご祈祷です。
ご祈祷の方法はコチラの記事で詳しく紹介していますので、ご覧ください。
厄年の方へのオススメ② 縁起の良い食べ物
厄年のときには縁起の良い食べ物を食べると、厄落としになると言われています。
厄年の方にオススメしている縁起の良い食べ物を紹介します。
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厄年でやってはいけないこと まとめ
厄年は50年ほどしか生きられないときに病気やケガなどの厄災が降りかかるの恐れて、特に気を付けることを促す戒めでした。
現在ではそのようなことはありませんが、季節の変わり目などの節目のときには、邪気(不幸や病を寄せる悪い気)が憑きやすくなります。
祈祷や縁起の良い食べ物で、邪気をしっかり払って下さいね。